愛の本質とは何か 

愛の本質とは何か 

芳村思風一語一会 vol.5324 
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愛の本質とは何か 
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学問的に考えるとは、 
時間と空間の枠組みの中で解明していく手法。 
どのようにすれば愛を理性の支配から救い、 
愛本来の在り方を取り戻せるのか。 
まずは、愛を能力と考え、学問的に根拠をもって 
「愛の本質と愛の理念」を解明することから始まる。 
「愛の本質」とは何かを学問的に考えていくには、 
まず「愛の空間論的本質とは何か」を考え、 
次に「愛における時間論的本質とは何か」を考える。 
そしてこの二つをさらに統合することで 
「人間における愛の本質とは何か」を明らかにしていく。 
これが愛を学問的に考える体系。 
 
■愛の空間論的本質 
(1)愛とは社会性である 
「愛」を空間論的に考えるときのロジックの始まりは、 
「愛は、人間と人間を結びつける力である」という言葉。 
 
「愛は、人間と人間を結びつける力」 
だから「愛は人間関係の力」だと言える。 
 
人間関係の全体は「社会」。 
「社会」とは現実的空間である。 
だから「社会」とは何かを考えることで 
「愛における空間論的本質」 
に到達することができる。 
 
このように言葉の意味をつなげて考えていくことを「ロジック」という。 
 
では「社会」とは何か。 
社会とは、いろいろな考え方の人がいる。 
いろいろな価値観の人がいる。 
いろいろな宗教の人がいる。 
社会の中で生きるということは、 
自分と違った考え方や価値観、 
いろいろな性格の人たちと共に生きるということ。 
 
それが社会の中で生きるという現実。 
この社会の現実の中で人間に求められるものを「社会性」という。 
人間は社会的存在だから、社会性が必要だと言われている。 
 
では「社会性」とは何か。 
社会性とは、考え方の違う人と共に生きる力。 
社会性とは、宗教の違う人と共に生きる力。 
社会性とは、価値観の違う人と共に生きる力。 
社会性とは、民族の違う人と共に生きる力。 
これが社会性。 
 
性格や考え方や価値観の違う人と一緒に生きていけない人は、 
社会性がないということになる。 
 
人間は社会的存在だから、 
人間は社会性を持つことで、 
人間性を獲得することができる。 
性格や考え方や価値観の違う人と 
一緒に生きることができない人は、 
人間性が低いということになる。 
 
社会性とは、性格も考え方も価値観も、 
宗教も民族が違っても共に生きていくことができる力。 
 
これが愛を空間論的に考えたときの結論。 
つまり愛における空間論的本質は、社会性になる。 
だから愛は、人間が社会を生きる力となる。 
 
 
 
「人間関係10の原則」 
~愛の実力を育てる~ 
 
やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・ 
 
 
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Source: 芳村思風 感性論哲学の世界