愛と恋の違い

愛と恋の違い

芳村思風一語一会 vol.5325
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愛と恋の違い 時間論的本質1
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■愛の時間論的本質
(1)愛と恋の違い
時間論的に考えるというのは、
どのような時間的経過をたどって
愛がでてきたのかを考えていく方法。

愛は、命の中の種族保存の欲求から出てくる。
子孫を残すための欲求。
種族保存の欲求から最初に出てくるのは、愛ではなく恋。
恋は男女を結びつけて子孫を残すための欲求。
恋の最終目的は生殖活動。

愛は、男女の愛だけではく、
親子の愛、夫婦の愛、兄弟の愛、
友情だけでなく国や会社や仕事への愛などがあり、
生殖活動に特定されるものではない。

愛は、恋よりも精神的に純化された世界。
時間論的に愛の本質を追究するためには、
恋と愛の違いを通して考えていく。

種族保存の欲求から直接的に出てくる「恋」とは何か。

恋は、男と女が「好き」
になるという心情からでてくる。
好きという心情から「恋しい」
という気持がでてきて、恋が芽生える。

では「恋しい」とは、どういうことか。
恋とは、好きになった相手を自分のものにしたい、
他人に渡したくないという心情。
嫉妬という心情も恋と共に生まれる。
相手を理想化し、アバタもエクボに見え、
恋は盲目という状態になる。

恋は、相手のほんとうの姿が見えなくする。
現実の姿、短所が見えない。
それは結婚させるため。

恋しいという心情は、
離れているために生じる。
一緒に住むようになると
恋しいという心情がなくなってくる。

同時に相手を理想化する心情も少なくなり、
離れているときは
見えなかった短所が見えてくる。
短所が見え始めたときから、
恋ではなく愛が始まる。

だから
「結婚は、恋の終わりで、愛の始まり」
なのです。

通常、恋愛と言われ、
恋と愛は同じものと思われている。
実際に恋と愛は、
重なり合うことも多くあるので、
恋の終わりが、
愛の終わりになることがよくある。

恋しいという心情がなくなり、
考え方や価値観の違いからケ
ンカするようになると、
「恋は終わった、別れよう
」となってしまう。

それでは本当の愛は育たない。
結婚しているときは「性格の不一致」
という理由で別れてしまうこともある。
「恋と愛の違い」をはっきりとさせて、
愛とは何かを考えないと
「愛の実力」を成長させることはできない。

愛は努力して創っていく文化であり、芸術である。

「人間関係10の原則」
~愛の実力を育てる~

やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・

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Source: 芳村思風 感性論哲学の世界