説得から納得へ 

説得から納得へ 

芳村思風一語一会 vol.5154 ☆☆☆☆☆ 説得から納得へ  ☆☆☆☆☆          伝える力には、2つの側面がある。 ひとつは、自分を誤解されずにわかってもらう力。 2つ目は、相手を誤解することなく理解する力。  自分のことをわかってもらうためには、 相手のことを認めて、わかってあげて、好きになる努力が必要。 自分のことを伝えるだけは、相手は聞いてくれない。 また伝える力は、言葉だけではない。 目つき・表情・態度が言葉以上にものを言う。  近代では、人間の本質を「理性」と考えてきた。 人間が人間に話をする場合は、相手の理性に対して話をする。 これを「説得の論理」という。 私は正しい、あなたは間違っていると、 正しさを主張し、理屈で相手を説得しようとする。 説得の論理は理性の論理。   感性論哲学では、人間の本質は「感性」であり、心であると考える。 人間が人間に話すときは、自分の心を使って相手の心に向かって、 相手にわかってもらえるように話すことになる。 これを「納得の論理」という。 納得の論理は感性の論理。  納得の論理とは、人に話すということを、 自分の心を使って相手の心に向かって話すことだと考える論理。  心を使うとは、願いと祈りをもって話すことであり、 相手の心に向かって話すとは、わかってもらえるように話すこと。  わかってもらえるように話すとは、 目つき・表情・態度を選んで命全体で話すことを言う。  この納得の論理は、東洋人が東洋の文化であり、 西洋人に教えていかなければならない文化。 納得は、感性において成立する。 説得は理性。  人間同士の本当の交渉は、相手の言葉を聞きながら、 目つき・表情・態度を見て、 言葉の背後にあるものをお互いに聞き取ろうとして 肚(ハラ)で聞く。 肚を割って話しながら、 目つきや表情、態度で言外の肚を伝える。 禅問答は、肚の対話。 このような精神は東洋だけのもの。 西洋にはない。    「風の思い」 ~芳村思風 46の言葉~  やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・    ●芳村思風先生の勉強会  ・9月9日(土)大阪 講演会 13:30~16:30 天王寺 阿倍野市民学習センター 料金:5000円 ※終了後、 17:00~19:15 シェア会 参加料金: 2000円 ・食事会 ビオファ 参加費:3,000円  9月10(日) 質疑会 会場:心斎橋 11:30~13:30 参加費:5000円   ・10月1日(日)思風会全国大会 14:00~17:00 ホテルグランビア広島 17:30~ 懇親会 参加費: 講演会+懇親会:15,000円 講演会のみ  : 5,000円  ※参加申込受付中  ※お問い合わせ 思風庵哲学研究所  


Source: 芳村思風 感性論哲学の世界