38 人格の大きさをつくる
芳村思風一語一会 vol.5583
38 人格の大きさをつくる
人格の大きさは、人間性の豊かさである。
人間性の豊かさとは、考え方や価値観の違う人間を許し、
受け入れ、どれだけたくさん包み込めるかによって決まる。
人間性の豊かさは
「器」「度量」「包容力」「統率力」
という言葉で表される。
器の大きさをつくることからはじまり、
度量・包容力・統率力の大きさをつくることで
人間の大きさは完結する。
「器」とは、相手の考えを誤解することなく、
正しく理解することができる能力と人間性のこと。
自分と異なる考え方を持った人間を
どれだけたくさん受け入れることができるかどうか。
相手から自分に向けられる対立心や敵対心を
乗り越えることで器は大きくなる。
「度量」とは、自分の考えを誤解されることなく
正しく伝えることができ、相手の考えを正しく理解し、
受け入れることができる能力と人間性。
意見の違う相手の考え方を否定せず、まず受け入れる。
相手を責めている間は成長できない。
自分に問題があると考えることで、
理解してもらうにはどうすればいいかを考え、
努力や工夫をすることが度量をつくる方法。
度量とは、説得ではなく、納得させる力。
「包容力」とは、自分とは違う考え方の人をたくさん受け入れ、
しかも自分の考え方は揺るがずに、
違う考え方から学んで、
自分の考え方を成長させることができる能力のこと。
考え方の違う相手から学ぶことにより、
考え方の違う相手も包み込んで味方にしてしまう能力。
「統率力」とは、人より高い立場に立つことでつくられていく能力。
地位が人をつくる。
社会的地位を追求していくことでつくることができる。
統率力とは人間力。
人間力には、内的人間力と外的人間力がある。
内的人間力とは、人間であるならば誰でも命の内面に持っている基本的な生きる力。
理性に基づく知力、
感性に基づく気力、
肉体に基づく体力、
意志の力と
愛の力。
外的人間力とは、政治力・経済力・教育力・文化力・軍事力であり、
これらを社会に向かって表現する力。
政治力は、言葉の魅力です。自分の一言で何人が動くか。
経済力は、現実に存在する経済システムを熟知し、それを使いこなす力。
教育力は、人を育てる力。
文化力は、仕事もできるが他の文化的な力があること。信頼・親しみ・心服になる。
軍事力(危機対応能力)は、危険から守る力。危険対応のできる力。
やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・
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Source: 芳村思風 感性論哲学の世界