今、ここを生きる

今、ここを生きる

芳村思風一語一会 vol.4962☆☆☆☆☆ 今、ここを生きる☆☆☆☆☆  時は流れるものではありません。積み重なるものです。歳をとるとは、昨年死んでいたら、今年に起こる良い出来事も悪い出来事も経験することはできないということです。今年また新しい体験を積み重ねることができるということ。体験を積み重ねることは、新しい気づきを重ねることです。体験こそ、真実を語る力です。体験なしには、真実は語れません。歳をとるということは、真実を語る力をさらに成長させることができるということなのです。私たちは、年齢を聞かれたとき「今年で〇〇歳です」と答えます。これはせいぜい100年生きる個体的生命の年齢です。この個体的生命は、地球上に生命が誕生して以来、途切れることなく生き続けてきた命です。自分が今のこの時代に人間として誕生することができたのは、自分の命の祖先の命たちが38億年の間に一度も負けて死ぬことなく、あらゆる問題や苦しみに耐え抜き、乗り越え続けて命をつないできてくれたおかげです。だから私たちの命の年齢は38億歳なのです。これを永遠の生命といいます。私たちは、この永遠の生命の流れの中の約100年間を生きる個体的生命です。すべての命は常に、この永遠の生命と個体的生命を自分の命の中に宿して、現実の命として生きているのです。私たちは、永遠の生命の流れの中の100年足らずの人生を、どう永遠の生命と関わって生きていけばよいのかを考えなければいけないのです。だから私たちは自分の命の中にある永遠の生命への思いをもって現実を生きる必要があるのです。生命は、進化しています。命が進化するのは、各時代を受け持った命たちがすべての問題を乗り越えて必死で生き抜いたからです。そのことを思えば私たちも永遠の生命を進化させるために、この時代を必死に生きる必要があることがわかるのです。これが「今、ここを生きる」ということです。個体的生命には命に限りがあるから必ず死にます。必死必生です。個体的生命である私たちは常に「この命を何のために使うか」と考えることが大切なのです。これが限りある生命の活かし方なのです。「この命何のために使うか」今自分のやっていることの意味や価値を考えてみてください。「風の思い」 やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・    ●芳村思風先生の勉強会 ・2月19日(日)学士会館(神田)80才・90才・100才の対話思風先生+行徳先生参加費:7,000円※鮫島様が1月にお亡くなりになられました鮫島様を偲んで過去の動画の上映も予定しています詳しくはホームページで ・3月4日(土)東京思風塾 13:00~15:30 ZOOM講座 参加費:5,000円 ※お問い合わせ 思風庵哲学研究所。


Source: 芳村思風 感性論哲学の世界