人間関係の問題を引き起こす3つの原因
人間関係の問題を引き起こす原因は3つ
愛の欠如と愛の未熟さ、愛の表現方法の間違いの3つです。
<愛の欠如>
愛の欠如は理性で自己中心的に人と関わることが原因にあります。
特に会社や仕事においては、理性的に関わるために問題がでてきます。
人間は「心が欲しい」と感じているのに実際は、
仕事においては理性的に処理しなければいけないという思い込みがあります。
また理性的に対処しなければいけないことが多くあります。
理性的に説明し、言い訳をしたり、
理性的に説得することで、人間関係に亀裂が生じます。
これが愛の欠如に基づく人間関係の問題が出てくる原因です。
<愛の未熟さ>
愛の能力の未熟さとは、愛は、求める愛から与える愛へと成長していきます。
求める愛とは「愛されたい」という気持ちが強く、
愛する力が未熟な愛のことです。
愛されたいという気持ちが強いと、
いくら愛されてもまだ足りないと満足することなく、
もっともっとと自己中心的な愛となってしまいます。
相手に不満を感じることにもなります。
相手を愛するという気持ちがないと、
相手にも満足を与えることができません。
他人は、自分が思うようには愛してくれません。
愛されたいという気持ちが強いと、
常に不満を感じているため、
人間関係のトラブルを起こしやすい状態にあります。
これが「愛の能力の未熟さ」です。
<愛の表現方法の間違い>
自分が「これだけ愛しているのに」と思っているのは、自己中心的な愛です。
相手が愛を感じなければ自己中心的な愛であり、
それは「ニセモノの愛」です。
相手が愛を感じてくれてこそ「愛」であり、
感じてくれなければそれは自己中心的な愛、身勝手な愛です。
これは、親子の愛、夫婦の愛でもよくでてきます。
お父さんお母さんが
「これだけ子どものことを愛しているのに」
と思っていても、
子どもはまったく愛を感じていないことがあります。
子どもは「お父さんお母さんは、全然私のことをわかってくれない」
と思っています。
親は愛しているつもりでも、
子どもには伝わらない「身勝手な愛」「自己中心的な愛」なのです。
この3つが、人間関係の問題を引き起こす原因なのです。
「人間関係10の原則」より
Source: 芳村思風 感性論哲学の世界