愛の実力=愛を能力として成長させる(2)

愛の実力=愛を能力として成長させる(2)

芳村思風一語一会 vol.5317 ☆☆☆☆☆ 愛を能力として成長させる(2) ☆☆☆☆☆  現代の人間は、理性の奴隷となって、 理性的にしか生きられなくなっている。 理性的に生きることが人間の生き方だと考えている。 理性的な人間になること、 理性的に合理的に生きることをめざしている。 合理的に問題を解決することが正しいと考えている。  その結果、自分と同じ考え方の人としか付き合えないということになり、 宗教が違うと殺し合っているのが今の世界の現状。  理性の奴隷となって理性的にしか愛せないという間違った愛のあり方。  どれだけ好きで結婚しても、お互いに結婚するまでの生育過程や環境が違う。 一緒に生活するようになると、いろいろな違いが見えてくる。 その違いが見えてくることによって、 価値観の不一致・性格の不一致という理由で離婚してしまう。  考え方が違っても価値観が違っても、 一緒に生きていける・ 一緒に生活していける という力をつくることが、愛の実力をつくること。  人間関係の崩壊という問題をどう乗り越えていくか。 どうしたら悪くなってしまった人間関係を修復することができるのか ということが、人生を幸せに生きるための課題になってくる。  愛は自然発生的な情緒、感情、本能と考えられ、 能力であると考えられていない。  愛は理性と同じ能力なのです。愛は理性と同じ問題解決の能力。 愛を情緒・感情・本能と考えているかぎり、愛は成長することはない。  愛を成長させるためには、愛を能力と考えて、 小学校から高校・大学と学年が進むのと同じように 愛の能力が成長していく教育システムを作ることが必要。 年齢とともに愛の実力が成長し、 問題を解決できる力を持った人間になることをめざす。  残念ながらまだ愛は、能力とは考えられていない。 古代人が愛について悩んでいたように、 同じ問題で現代人も愛について悩んでいる。  愛には歴史がない、愛には成長発展の歴史がない。 古代から現実に至るまで愛は成長していない。  それは、愛は理屈を超えたもの、理屈抜きのものだと考えられてきたから。  愛は理性で考えるものではないから、学問の対象にはならない。 文学のテーマでしかなかった。 文学の中ではいろいろな愛のバリエーションが描き尽くされている。 男女関係・親子関係・夫婦関係は、 文学の中で、書かれれば書かれるほど、 愛のバリエーションが分かれ、 ますます愛に悩み、人間関係に悩み苦しんでいる。  この状態から抜け出すために、 愛を自然発生的な情緒や感情とするのではなく、 愛を能力と考え、愛を文化として成長させて、 愛を人生を生きる力に変えていく努力をする必要がある。 愛を能力と考え、愛の能力を成長させていくことで、 愛の悩み・苦しみから脱却できる道が拓かれていく。  では具体的に愛を能力として成長させるには、どうしたらいいか。 愛は人間関係の力。 愛の目的は素晴らしい人間関係をたくさんつくること。  今自分の持っている力を、今よりもっと素晴らしいものにしていくこと。 愛の実践的原理は努力。 相手のために、どれだけ自己犠牲的な努力ができるか。 努力を重ねることで愛に実力は成長する。   「人間関係10の原則」 ~愛の実力を育てる~  やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・   ●芳村思風先生の勉強会 ・2月14日(水)名古屋思風塾 18:00~20:00 WINCあいち 参加費:2,000円  ・2月19日(月)熊本思風塾 20:00~22:00 ZOOM 参加費:3,300円  ※お問い合わせ 思風庵哲学研究所 


Source: 芳村思風 感性論哲学の世界