模索的進化の力

模索的進化の力

芳村思風一語一会 vol.4952 宇宙の摂理とは、 予定調和の力と模索的進化の力 ☆☆☆☆ 模索的進化の力 ☆☆☆☆ 世界は、あらゆるものが 空間的な軸と時間的な軸を持ち、 時間とともに変化しています。  今までは、時間的な構造からくる 宇宙の摂理について触れたことは ありませんでした。  人類史が始まって以来、 人間は進化し続けてきています。 ひとり一人の人間は、 その時の状況に応じて対応し、 自分にとって良い方向にと 生活しているにもかかわらず、 人類全体としても より良い方向に進化し続けてきました。  生命そのものの歴史も、 命が量的にも質的にも進化しながら、 存在し成長し続けてきました。 これを宇宙の摂理の 「模索的進化の力」と名付けました。  宇宙の摂理には、 空間論的には予定調和の力が働き、 時間論的には模索的進化の力が働いていると、 感性論哲学では考えています。  ひとり一人の人間が それぞれ勝手なことをしていても、 全体的にはより良い方向性へと 進化し続けてきたと宇宙の摂理によって 導かれていると定義したのです。  歴史上では、いつの時代でも 多くの悲惨な出来事が起こってきましたが、 それで世界は終わりにならず結果的には より良い方向へと人類は進化し続けてきました。  それは人智を超えた何らかの力が 働いているということです。  その人智を超えた力、 人智を超えた摂理の力は何か と考えた結果、 宇宙には予定調和の力と 模索的進化の力という ふたつの力が働いて、 あらゆるものをより良い方向性へと 導いているということに定義しました。  これは、感性論哲学の解釈であり、 これ以外に解釈できないということではなく、 これまでは宇宙の摂理を説明するのに 「予定調和の力」からしか 説明されていなかったため、 哲学史における宇宙の摂理に対する 時間論的な定義を付け加えた新しい解釈です。  宇宙に起こる出来事すべてが必然であり、 意味があって起こるのであり、 また起こることには良い悪いもなく、 結果として時代をより良い方向へと 動かしていくことに関わっているのです。  善も悪もすべて関わって 世の中をより良い方向へ動かしているのです。  だから何が起ころうとも 心配することはないのです。  人類の命の中に 潜在能力が与えられているから、 その時代において 過去になかった新しい問題が起こり、 その問題が命の中にある潜在能力を 引き出しながら時代を 進化成長させていくのです。  宇宙の摂理は、 問題を与えることによって潜在能力を顕現させ、 進化の力としてあらゆるものを成長させるのです。 人間は、問題が起こったとき 「どうすればいいのか」 と考え答えを模索しながら、 潜在能力を引き出していくのです。 答えを模索するという力が働くのです。  「風の思い」より    やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・     ●芳村思風先生の勉強会 ・2月12日(日)大阪講演会 講師:芳村 思風 (協力 伊藤悟先生 前田なつみ先生) 13:30~16:30 講演会 会場::天満橋ドーンセンター 参加費:5,000円  ・2月19日(日)学士会館(神田) 80才・90才・100才の対話 思風先生+行徳先生 参加費:7,000円 ※鮫島様が1月にお亡くなりになられました 鮫島様を偲んで過去の動画の上映も予定しています 詳しくはホームページで  ※お問い合わせ 思風庵哲学研究所。 


Source: 芳村思風 感性論哲学の世界