不完全を生き、 矛盾を生きること

不完全を生き、 矛盾を生きること

芳村思風一語一会 vol.4665
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不完全を生き、
矛盾を生きること
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人間が人間らしく生きるということは、
矛盾を生きる
ということです。

それは同時に、
宇宙の摂理に従って
宇宙の摂理を実現する生き方をする
ということです。

人間は宇宙の摂理によって創られた存在です。
人間の命は宇宙の摂理によって
生かされて生きています。

寝ていても死なずに生きているのは、
命というものが、
人間的な力や理性の力で生きているのではなく、
命を創った宇宙の摂理の力によって
生かされていることを意味しています。

宇宙の摂理の力というのは、
マイナスとプラスのエネルギーが、
矛盾する力にも関わらず、
対立することなく、
協力して働いて宇宙の秩序を創りだし、
秩序を保とうとしている働きのことです。
この力が人間の命に内在して、
命を生かす働きをしています。

「矛盾を活かした生き方」とは、
長所も短所も同じ価値を持つ
大切な能力として認めて、
長所も短所も活かして生きるということです。

物事には、プラス面とマイナス面がある。
どんなにいいことでも、
それによって迷惑をかけ、
不利益になる人がいることに
配慮する気持ちが大切です。
これを「不完全を生きる」といいます。

悪は現実社会の問題点を教え、
善なる行為を引き出す現象です。
問題や悩みは、人間の潜在能力を引き出し、
成長させるために出てくると理解することが、
「矛盾を生きる、矛盾を活かす」生き方なのです。

この「矛盾を生きる、不完全を生きる」力が、
愛の力であり、実力として成長させていくことが、
人間らしく生きるということなのです。

「風の思い」
~芳村思風 46の言葉~より
 
やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・ 
 
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Source: 芳村思風 感性論哲学の世界