今回はフジモト眼科の藤本院長にお越し頂き講演頂く事が決定致しました。
2016年の第2回は、「患者とその家族にとっての、いい病院」について考えたいと思います。
患者さんにとって、いい病院とは何かを考えますと・・・
清潔で、待ち時間が短く、的確な診断をしてくれて、患者の話をしっかり聞いてくれて、必要に応じて信頼できる病院を紹介してくれるところ。加えて、受け付けや看護師さんの雰囲気が良ければ、いう事ないかと思います。
つまるところ、安く、早く、正確に医療サービスを提供してくれて、かつ、気持ちよく対応をしてくれたら、100点満点といったところでしょうか。
では、それが出来ている医療機関は存在するのか?
存在するのであれば、何が特徴なのか?
あるいは存在しないのであれば、なぜか?
存在するようにするには、何が必要か?
といった事を考えたいと思います。
個々人の価値観、感情、経済状況、住まい、さまざまな要因があります。
ですが、必ず、いい病院となるのは、そのエッセンスがあり、そのポイントがあると思います。
皆さんと一緒に考えたいと思います。
是非、ご参加ください。
前回3月18日は日本の医療制度という事で
1 患者さん視点
2 医療者の視点
3 医療機関(病院)としての視点
4 財政面(政治)での視点
日本でも大きく医療制度改革をしておりまして、病院の在り方が大きく変わろうとしています。
一方で、患者さんや医療者の側に充分な情報が行き届いている訳ではなく、一部の病院(ブランド病院と呼ばれるような、優れた取組をしている病院です)での対応に限られているように思えます。
今回からの参加される方にも気軽に参加を頂けますよう、これまで見学に行った病院の取組のエッセンスを整理しまして、また前回までの海外での取組、そして、今後の医療政策の方向性などを加味しまして、どのような情報発信をしていく事で、「いい病院」が日本の中で増えていくのか、という事を考えられればと思います。
今回は日本の医療制度の中でも分かりやすいテーマを基に下記を中心に解説頂きました。
・予防について
・病院経営について
・自分に合う病院(病院探し)
まずは、病院単体で見るところから医療の制度設計がどの様になっているかの視点からいい病院を考えていく。
現状の認識としては、日本の医療制度がいいのか悪いのかそれすら分からない。基本的にはイギリスを目指していた、最近はフランスやドイツが近いのではないかという事で参考にかかりつけ医というのが3つの国で共通している事から日本の今後の医療制度に参考になるのでは?
予防について
予防が必要だと言われている中、何故実施されている事例が少ないのか?
WHOがランキングを提示している中、先進国でDがついているのは日本だけ
総合では1位でも、セルフメディケーションだけDになっている。
1つは病院にかかりにくい環境を制度設計されているからこそ、セルフメディケーションが確立されているのが海外で見られるケースであり、日本においては医療にかかりやすいという点が育てにくいという現状がある。
※セルフメディケーション:「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」
病院経営について
病院長は経営者ではない。
大病院におけるところは院長が臨床に携わる事がない。経営に特化している。
臨床を兼ねている所は経営状況が厳しい場合も見られ、仕事を切り分けるというのが検討課題の1つ
病院をどう探すか?
日本の場合情報を集めにくい。例:診療所がHPを持っていない。
患者側がどういう情報が欲しいのか書かれていないケースが多い。
また患者側のリテラシーが高くないと
フリーアクセスではあるものの、医療機関にかかる際の情報が少なく
その点が海外と比較した際の違い。