5月10日(水)第164回ナチュラルアート交流会

今回で164回になるナチュラルアートさんの交流会

前回は

長野県松本市の小松種鶏場の小松社長に講演頂きました。
小松種鶏場さんは日本では珍しい、
①遺伝子組み換え飼料不使用 
②純国産種鶏 
③ケージを使わない平飼い
に拘り、健康・安全で、美味しい鶏・卵を提供なさっています。
その取り組みや日本の鶏・卵事情を、分かり易く、印象的にお話し下さいました。
講演後も、参加者の方々の活発な情報交換が進み、今回も盛況のうちに会を終えました。

 

小松種鶏場様の紹介

小松種鶏場は、大正14年創業の歴史ある会社で、ヒヨコを養鶏業者に販売する事業を行ってきた。外国の鶏種を扱う会社は日本に40社ほどあるが日本の鶏種を扱うのは小松種鶏場を含めて3社しかない。

純国産鶏種という点以外にも、飼料と飼育環境にもこだわっている。

【飼料のこだわり】
ひよこの時から遺伝子組み換えでない飼料を与えている。当然、飼料には抗生物質や抗菌剤は使われていない。
※遺伝子組み換えの作物が人間や自然環境にどのような影響を与えるかは解明されていない。しかし、人間と動物にとって自然なもの(天然のもの)を提供すべきだ、という考えで使用していない。

【平飼いのこだわり】
鶏が鶏舎の中で健康的に自由に動き回ることができる平飼いをしている。平飼いとは対照的な飼い方がケージ(カゴ)に鶏を詰め込んで飼う効率追求の方法がある。しかし小松種鶏場では健康的な環境で育った鶏だからこそ美味しい卵が産まれると考えているため平飼い方式をとっている。

 

5月10日(水)18:00~21:00
・ナチュラルアート一番町店近くの会場      https://www.facebook.com/naturalart.ichibancho
にて開催致します。
皆様のご参加お待ちしております。

[お申し込み・お問合せ]HPからのお申し込みフォーム、facebookのイベントページ参加、直接Eメールでの申し込みにて受け付けております。
メール koryukai@naturalart.co.jp(交流会受付担当)

 

『日本の農を良くしたい』

鈴木さんの紹介記事から

世界は食糧危機。世界の60億人のうち10億人が飢餓状態、18億人は安全な水が飲めない状態。
日本の食料の自給率40%。国内の農業生産が衰退。食品の海外依存度UP。食品の流通業者はたくさんいるが、肝心の生産者がどんどん減っている。
300万人の農家の中で99%がいわゆる零細な家業・生業。
その一方で、
日本のヤル気のある生産者の農業技術は日々高まっている。

>そんな状況から、なちゅらる・あーとさんは、
農業先進国に追いつけ追い越せ!そして国内に安心できる食品を安定的に供したい!そのリード役となっていきたい!
生産を元気にすること、生産がもっと強くなることを目的とし、農業生産が元気になるという目的を達成できるのであれば、我々にできることは何でもやる! 

「今の日本の農業の問題は全体的に行き詰っているのに、個々で対応し、あげく足を引っ張りあっているところにある。だから、まとまってみんなでがんばる必要がある!価値や利益はみんなで共有していこう!お客さんに対しても個々で対応するのではなく、提携してしっかり価値を認めてもらおう。」

 

経営理念
100年続く会社を目指す
100年社会に貢献する
100年社会から求められる会社になる
新しい産業としての農業の構築
過去の延長ではなく、新しい農業
農業を通して、世界の食料事情の健全な発展に貢献し、かつ社会に広く貢献する

経営戦略
1.新産業としての農業プラットフォームの構築
2.持続可能な農業経営の確立
3.ポートフォリオ (品目・地域を分散し、規模も面積も圧倒的日本一の農業生産者グループを確立)
4.農業バリューチェーンの構築 (生産から加工・販売まで)
5.破綻農業会社の再生及びファイナンス
6.レバレッジを効かせたロールアップモデルの確立

 

農業再生への想いと斬新な手法

当社が一番力を入れていること。それは「畑を増やすこと」にほかなりません。

直営農場10カ所でイチゴやメロンをつくり、牛や豚を育て、全国を休みなく歩き回って協力を取りつけた提携農家は1000軒を超えています。また、2年ほど前からM&Aで醤油製造会社、食肉製造卸会社など支援を始め、グループ会社も6社に増えました。そうやって志を同じくする仲間と共に、農産物や畜産物の生産、加工、販売を行っているというわけです。ちなみに直営店は、千代田区一番町にある「なちゅらる・あーと一番町店」、千葉県柏市の「農場れすとらん六素(ロッソ)」の2か所と、当社Webサイトでのネット販売。もちろん大手小売りや外食産業、食品メーカーなどにも直接販売しています。
(中略)
再生依頼を受けた農業生産者にまだまだ事業意欲があり、民事再生か自己破産でマイナス部分を一掃できるなら、当社が事業譲渡を受けるための子会社を設立し、再建に乗り出すケースもあります。当社がそんな支援をすることで、農地や働き手、技術が失われる事態を避けること。これも「畑を増やすこと」だと考えていますから。

社会に開かれた企業~協働

農生産者も、農協やスーパーなどの流通業も、官公庁や自治体も、ほか様々な産業が一緒になって、新しい農業の姿を模索していきたいんです。いってみれば農業が元気になれるやり方であればなんでも。

それには10人集まるより、100人集まったほうが面白いし、もちろん1万人集まればもっといい。

だから、これから起業を目指す皆さんも、ぜひ農業ビジネスでの挑戦を考えてみてほしいと思うのです。正直言いますと、僕は農業生産者と一緒に畑を増やす作業に専念したい。これから立ち上げようと計画している農業ポータルサイトも、農業再生ファンドもそうですが、誰もやってくれないから当社がやらざるを得ないんです。先ほども言いましたが、産業を活性化させるためには分母が大事。産業としての農業にチャンスはたくさん隠れていますから、もっとこっちを向いてほしい。

 

どんなビジネスでもテクニックや計画が必要ですが、その前に絶対に必要なもの。それはどこまでもやりぬく情熱です。

当然ですが、どんな仕事にも困難がついて回ります。僕だって予想は外れるし、うまくいかないことが何度も訪れた。情熱をもって壁を乗り続けているうちに、ふとわかったことがあるんです。この仕事は金儲けでもビジネスゲームでもない。農業再生、日本再生のためにやっているんだって。苦労の連続であっても、自主的にこの事業をやめることは許されないのです。上場も視野に入りましたが、それはより長く成長し続けるための通過点。100年続く会社を目指す。100年社会に貢献する。逃げ道をつくらないために打ち立てた当社の企業理念です。起業とは挑戦の連続です。困難と出遭った時、勇気をくれるものが志や理念。ぜひ、志の高い挑戦を目指してほしいと思います。

ナチュラルアート交流会