3月19日釈正輪先生の講和会

釈正輪 講話会

毎月開催されている講和会において参加しながら歴史、仏教、宗教、その他もろもろと様々な分野について先生の話を聞きながら、自分自身にどう応用していくか?の視点で常に学ばせて頂いております。釈先生がいつもおっしゃられるのは
「日本人が世界に旅立つ事。そして日本の文化が世界に誇れる人材がどんどん海外に出て尊敬される事」という事で活動されていらっしゃいます。
自分たちのルーツを知る、他人のも知る。その差異を認めながら
新しい文化、文明を創る事が必要と!

過去開催の内容から

興味深いテーマを何点か。

「命の重み」

「仏教は宗教ではない」

「真実のイエスキリストの教え」

「日本とイスラエルの類似」

「正しい歴史観を持つという正史観」

 

「命の重み」は即身仏について

即身仏には即身成仏という(生きたまま悟りを開く)という教えがあり、自分の死を持ってその方々の苦しみを救いたい、死後の霊力で助けたいというのがあるそうです。仏教の教えでは、他人の為に亡くなる行為は自殺とは言わないそうです。また、ここ半年において昨今の凶悪犯罪で釈先生自身被害を受けた方との面識があり、何故普通に生きて生活しているのにも関わらずそういう方が被害を受けるのか。。

祈りや加持祈祷ではどうしようもない事もあると。

そんな中において、本当に大切なのは「友」(仲間の存在)それがあるから頑張れる。

 

「仏教は宗教ではない」

仏教は仏道であり、宗教ではない。言い換えると仏教は思想である。本当の仏教と言うのは、超ニヒリズムで、現実的お釈迦様(ガウタマ・シッダールタが本名)の誕生から亡くなるまでの内容を事細かく教えて頂き神様、仏様と手を合わせて拝むのを望んでいたのではなく、自分自身の心に向き合う事を説いていたという事で

「人間の心の中から全て苦しみが生まれる」

心の境地を仏道と捉え四諦という言葉で
苦諦:苦という真理(このなかに生きる悩み、老いる悩み、病気の悩み、死ぬ悩み)
集諦:苦の原因という真理
滅諦:苦の滅という真理
道諦:苦の滅を実現する道という真理
という事で4つの苦しみがさらに細分化して四苦八苦という言葉が生まれた。

お釈迦様は上記の様な悩み、苦しみを心を正して不安を少しでも和らげていく為に正しい言葉、姿勢、反省をする事が大切
そして

「使命があって意味があって生まれてきている」

幸せになる為に私のことを認めてくれる人がいて、私の周りにいる事が大切とお釈迦様が説いている。

私と相手同じ目線で見てくれる、認めてくれる人がいる時にカルマというのが浄化され
ブッダになっていく(なお、ブッダは誰という事ではなく誰でもなれるとの事で悟りし者の名前)
その為にも対話説法を重視して行っていたとの事です。つまり、絶対的な権威があって、これでなければいけない!という事ではなく、その人その人に合わせて同じ目線で見ていたという事かなと思います。
お釈迦様は現在のインド(当時北インド、現ネパール)でシャカ族(シャーキャー族)の王様として29歳までは過保護に豪遊生活をしていたが、外の世界を見た時にこれではいけないという事で6年間修行に出て何故生まれ、老い、死ぬのかを問い続け、その後80歳の2月15日に亡くなるまで対話説法を続けていたと。

 

「真実のイエスキリストの教え」

戦国時代の武将(大友宗麟、蒲生氏郷 、黒田長政 、小西行長 、
高山右近等)が何故当時厳しい時代に新しく入ってきたキリスト教に改宗(キリシタン大名)になったのか?

その何故が重要で。そこには「愛」があったと。

それまでは主従関係が当たり前で、与えたら求めるというのが当たり前だった時代に

「イエスは与え続ける」当時与えるというのが新鮮で、当時の武将がキリスト教になった経緯はみんな千利休の影響が強いと言われ、利休の下に集まった武将は改宗し、その後影響が強くなった為に秀吉に弾圧されたと。

「日本人が世界に旅立つ事。そして日本の文化が世界に誇れる人材がどんどん海外に出て尊敬される事」

という事は昔から今も仰られていて、
自分たちのルーツを知る、他人のも知る。その差異を認めながら新しい文化、文明を創る事が大切!

その文化を学ぶ為に

歴史を学ぶ講和会から
座禅・写経教室
礼法教室
体験修行

等々

聖職者の活動は伽藍維持や儀礼が主体であるべきではなく、如何に衆生を救うかにあります。寺院にはそれ自体、衆生を癒す働きがありますが、しかし僧侶本来の責務とは、人々に「今を力強く生かさせる」勇気を与える為の流布でなくてはなりません。

 

日本とイスラエルの類似

まずは古代イスラエルと近代イスラエルとの違いについて
近代イスラエルついてはユダヤ人を中心に
「ユダ族」が世界中を放浪しており(当時のユダ族においては国を創りたいというのが夢であった)

ユダ族が世界中で商売を行って利益が出て(ただし、金貸しでの利益であったこと)と

汗水流して働く事が仕事の基本とみなされていた時でありそのお金をアメリカ、イギリスに渡して、その見返りにイスラエルという国家を創り近くにパレスチナがあってパレスチナ人を排除して結果中東戦争につながっていったという経緯。

古代イスラエルについては
アダムとイブがおりサタンがイブにりんごを与えてそのりんごを噛じった結果、羞恥心が芽生え性の営みを持たせてアダムにも食べさせて神の逆鱗に触れてしまったと。
また、今回のテーマの日本とイスラエルついてはモーゼの話に遡るのですがモーゼは実は桃太郎と非常に類似した過去があり
どんぶらこのお椀が川で流れてくるところからこれは神様が与えてくれた子供だと思い、育てられただし、モーゼは自分がカナンの出身だということを知って親子の対立が生じてしまうと。

モーゼは兄がいることを知り(名前はアロン)アロンはパレスチナを建設し初代国王の名前がダビデであったと。
イスラエルは北イスラエルと南イスラエルとに分かれており、アシリア帝国が治めた後にバビロニア帝国が出てペルシャ帝国が出来た。ペルシャの立法で自治を認めていた時に、イスラエルに帰る事を許されている中で、唯一戻ったのがユダ族であったと。
ほかは東へ東へ移動して日本にたどり着いたと言われています。また、日本にたどり着くまでにおいては朝鮮半島を経由して渡った経緯があるとの事でその様な我々の文化文明がたどり着くまでの歴史や背景を知る事が重要であると説いていらっしゃいます。

 

「正しい歴史観を持つという正史観」

歴史(古代)について天武天皇、藤原不比等により古代文献、古代文書が抹殺されたであろう話から、天皇家とのかかわり

歴史的に抹殺されたであろう部族は恐らくたくさんいるとのこと。だから歴史的に古事記がスタートになっていて、それ以前の書物が残っていない状況。

書物としては残っていないが恐らく歴史的に抹殺されているであろうから公に世には出せないとのことでした。

また、士農工商において現在の制度になっているのは江戸時代以降から、その前は士農工商の下には2つ分類されており

実はその1つに天皇家とのかかわりの所があったとのこと。

釈先生

何故なら血統(血をまぜらせたくない)それは卜部族や忌部族はその名の通り、占いをやって、葬式をやっていた。それも天皇家のを行っていたとのことで、血統がまざっているであろうというのは近親相姦で障害を持つ可能性が高く、血統を大切にするからこそそこに他の血が交わらない様にとのことであえて他の部族が入らない様に排除する形式を持っていたとのこと。

面白いのは、Y染色体というのがあり

人間は23対の染色体を持ちその性染色体は、女性は『XX』で男性は『XY』と呼ばれている

この一つだけ違う『Y』の部分が男性になることを決定するので、『Y染色体』は父親から息子にのみしか遺伝しない

つまり「男系男子」のみに『Y染色体』が継承されるということになる

Y染色体は、その男性の父親のものであり、同時に祖父、曽祖父のものとも同一、神武天皇から今上天皇まで受け継がれてきたという事。

そのY染色体が男系にしか継がれないからこそ、皇位継承においても男系が大切と捉えられているという事があり、昔から血統(血筋)を大切にしてきたことにより遺伝子(DNA)が受け継がれている。その視点に置いていい悪いは別として男系を重視するのはそこにあるとのことでした。

参考情報

皇統の本質はY染色体である

何故天皇家は男系の血筋を守るのか?

 

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