2018年5月23日禅の知恵と古典に学ぶ人間学勉強会開催しました。

今回は経営を主なテーマに解説いただきました。

取り上げて頂いたのは
昭和の偉大な経営者・奥村綱雄と立花大亀老師の逸話

佐藤正忠著 (経済界、1991年1月刊)
『わが戦後財界秘史〈1〉身命(いのち)、果てるとも』 P.134~151より

野村證券中興の祖と言われる奥村綱雄氏に関する章ですが、
特に、P.143「持つべきは三人のブレーン」の章に、
大徳寺住職・立花大亀(だいき)老師との印象深いエピソードが記載されています。


それぞれの方のエピソードを紹介頂きながら
昭和の経営について感じるのは

「哲学が根本にあった」事ではないかと思います。
今の時代の様に会社の規模、事業内容、福利厚生など調べれば何でも分かる時代は
選択肢が多い為に、いろんな視点、角度から見れると思いますが

当時は新聞や口コミが殆どの時代において
人との出会いでその後の生きる道が決まっているのが多いと思われ
情報が少ない時代だからこそあえて、選択肢で迷うことが無かった事が良かったのかもしれません。
自分の進む道や考え方を「この人と共に!」という気づき発見をして一直線に突き進む。
他に情報が入ってこないからこそ迷うことなく一心不乱に突き進む
そんな時代背景があったかもしれません。

また奥村綱雄氏のエピソードに
その人が逆境の時に近づいて、成功すると退くという
奥村流というべき考えをもっいていて
当時の池田勇人との出会いからマスコミに袋叩きにあっていた頃に近づいて助けたエピソードを紹介頂きました。

今の時代は情報があふれている中で
どれを選択すればいいか迷う事も多いと思いますが
人との出会い、そんなエピソードに感動、共感して
この会社に入りたい。この人と一緒に仕事がしたいという
表向き、表面的外見だけではなく、内面心の部分に焦点を当てる事を大切にする
姿勢も大切ではないかと思う内容でした。

【書籍紹介】
笠倉先生の新著
西郷隆盛と「言志四録」に学ぶリーダー学
(SMBC経営懇話会)が出版されました。

詳細は改めてHPにてお知らせ致します。

次回は2018年6月22日(金)19時~21時の開催になります。