東京思風塾の年間テーマは 『覚醒の時代~目覚めた命を生きる~』 次回は10月6日(土)の開催になります。 今年の思風塾の講義の中でも印象的な内容として
「時代が問題をつくり、問題が人物をつくる」
思風先生からは
問題は悪いもの、避けるもの、逃げるものではなく自分を成長させる為に与えてくれるもの
と解釈することの大切さを解説頂きました。
問題は人間を成長させる為、会社を発展させ、社会をよくする為に出てくる
ただ、本当の問題は今自分の持っている力でどうしようもしがたいものであり自分の力で解決出来るものは問題とは言えない。
そこに意味と価値が秘められており、潜在能力を引き出す為に与えられたもの。
だからこそ問題が生じるのはその人を苦しめる為に出るものではなく命を進化させる為に環境の激変という課題を命に与える
それが無ければ命が本当に成長し進化する事は無い。
命の形が進化する為に起こる環境の激変は、我々が半端な努力ではなく本当に努力する機会。
其の時にこそ母なる愛(与えてくれた問題)だと自覚を持って難問に立ち向かっていく。
「辞めない」
その生きる姿勢が大切
人との出会いも大切であるが、問題との出会いも大切
森信三先生の言葉に
「人間は一生のうち 逢うべき人には必ず逢える しかも一瞬早過ぎず、一瞬遅すぎない時に」
これは行徳先生も仰る言葉
出会っても出会った事に気づかない人もいる。
出会っても見過ごす通り過ぎる。
そうなると本当の自分の人生の大業を成し遂げる為の出会いが無く人生を過ごしてしまう。
天分の才能というのは生まれながらに遺伝子として存在している。
問題は生まれながらに与えられている遺伝子を引っ張り出す、目覚めさせる為に与えられるものである。だからこそ意識さえすれば必然的に現れる問題に出会い気づく事が出来る。
問題を乗り越える為に
志を持って貫いて問題を乗り越えるには意志の強い人間になる
どうしたら意志の強い人間になる事ができるのか?
感性論哲学においては、「意志の強い人間は欲求の強い人間」
欲求が強いというのは
命から沸いてくる興味関心好奇心が強い事。
命から沸いてくるものが無ければ人間は行動を辞める。
「命から沸いてくる欲求こそが行動の原理」
これまでの哲学、心理学においては理性的な人間が意志が強い人間と捉えられてきた。
つまり我慢できるというのが評価され続けてきた過去があり、その我慢出来るというのは理性的な人間。理性的に作られる意志の強い人間も理解出来るが、そこに限界が来ている。
我慢し続ける事には限界があり状況(環境)の変化により辞めてしまう可能性が高い。
理屈抜きに意志を強く持ち続ける為に大切なものは
「理屈抜きで命から沸いてくる欲求、欲望、興味、関心、好奇心」
その意志を持ち続ける事により、意味と価値を感じる事の出来る人間になる
10月27日の全国大会は今回自分自身は3回、4回、5回、6回と4回目の参加になり
第3回、4回の様子を
第3回思風会全国大会
「つながる」対立から思いやりの心へ
思風先生からは、人間同士がつながるにはどうつながればいいのか?それは人間の本質は心であるから心のつながりが大切という事で講演頂きました。
[metaslider id=”25218″]世の中はまだまだ仕事や親子の関係など、理屈で言ったり、対応したりなど理屈で物事が解決するというのが多い状況において、心をあげるということを行っているのがまだまだ少ない。その心をあげるというのはどういう事なのか?
それを感性論哲学では、「人生は意志と愛のドラマ」と捉え、意志と愛を持ち、そして与える事が心をあげる事である。
・認めてもらいたい
・分かってもらいたい
・褒めてもらいたい
・好きになってもらいたい
・信じてもらいたい
・許してもらいたい
・待ってもらいたい
そういう気持ちが現実社会で生きる中の心の欲しい叫びではないか。
心をあげるとは
・認めてもらいたい努力をする事
・分かってもらいたい努力をする事
・褒めてもらいたい努力をする事
・好きになってもらいたい努力をする事
・信じてもらいたい努力をする事
・許してもらいたい努力をする事
・待ってもらいたい努力をする事
努力を何度も申し上げるのは、愛というのは努力なしに相手に通じない。
愛の実践は努力
相手のために努力する気持ちがなくなれば愛は無くなるが相手のために努力する気持ちがあれば愛は存在する。努力の姿勢を相手の前に示して見せる。言葉をかえれば思いやりの心!行動に示して相手に対し提供するのが思いやり
それを確かめる為には
相手が自分のためにどの程度自己犠牲的な努力をしてくれるかで、相手が自分を愛してくれているかがわかる。
会社経営について「企業に人間味を与える」
仕事のつながり、役職のつながりだけで動いていくのではなく人間の本質は理性から感性へと変わっているのであれば、会社において強い団結力、一体性をつくろうと思ったら、会社の土台に心のつながりを作っていく必要がある。これからの企業のあり方として
会社の土台に心のつながりを作る
その上に仕事のつながりを作り
その上に役職のつながりを持たせる
そういう3次元の形で企業経営を進めていくのは全世界的に、人間味を持たせるという理屈を超えた心のつながりを持たせる事が求められている。
対立について
対立を乗り越えてよい人間関係に戻していくには!まず対立とはどういう事かを把握する所から始めるべきであり、違いが原因となって対立が生じるのが対立。
その違いが出てくるのは後天的に作られるもの。
それには5つあり
1、体験が違う
2、経験が違う
3、知識情報が違う
4、物事の解釈が違う
5、人生におけるさまざまな出会いが違う
それぞれの違いがある中、考えが違うのは自分にはない体験や知識情報など、自分に持ってないものを誰が持っているかを教えてくれる事!と捉える事が大切。
同じ考えの人とばかり付き合うのでは対立しない分気楽ではあるが成長する事は難しい。
相手から学ぶという事が大切であり、自分に無いものを相手から学びあい教えあうという事で対立、違いという事事態、解釈を変えて自分に持ってないものを誰が持っているかを教えてくれる事と捉える。
最後に
人間を愛するとは
人間は長所半分、短所半分。
人間を愛するとはその人の長所も短所も含めて受け入れる事。
短所を愛する努力
人間関係が壊れずに思いやりの心を持つには短所に対してどう向き合うかが大切。伸びる長所を伸ばしていくと短所は何も努力しなくても人間味に変わる。その長所を伸ばして人間味が出てくる事を感性論哲学では角熟という言葉を用いている。
まん丸にはならず、とんがったところが個性(角熟)。角張ったまま成長していくという事。個性のある本物は、角張ったまま熟していくのです。角張ったまま熟していくところに、個性ある本物の人間の姿があります。
第4回思風会全国大会
「伝える力~限りなく広がる~」
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第1回は東京にて「風になる」第2回は名古屋にて「共に学び、共に育つ」第3回は大阪にて「つながる」というテーマで開催。今回のテーマ「伝える力~限りなく広がる~」
自分の思いを伝えるというのはとても重要な事です。しかし、それだけではなく新しい時代を未来の社会に伝えるというのはもっと重要ではないでしょうか。
今回はテーマの通り、伝えるという事で初めての方にも参加しやすい様、趣向を凝らしての開催となりました。
有志の実行委員会のメンバーが何度も打ち合わせを重ね、今日の為に一丸となって築き上げた素晴らしい全国大会になりました。
第一部、思風先生から完成論哲学とは?について
冒頭、命(生命)の本質は感性という事で思風先生からお話を頂きました。
命は感性によって生かされており、感性を磨かなければ素晴らしい人生を送る事は難しい。感性を輝かせようと思ったら、「俺はこの為なら死ねる」というものを見つける事。命が一番輝くのは死ねるという程のものに出会った時こそ、命が生かされる。
続いて、「思風先生に聞いてもいいですか」という事で中学生の本堂さんから思風先生への質問
はじめて学ぶ方、年齢や立場に関係なく感性論哲学に親しんで頂ける様に、感性論哲学を難解な哲学として捉えず、純粋に感じたものを大切にしながら、それを理性(理屈)で考えず、感じた事を大切にしてほしいという事で質疑応答を身近な生活での悩みや問いに対して質問を頂き、思風先生にお答え頂きました。
思風先生の講演から
説得と納得について
相手に分かってほしい、分からそうというのが説得。それを説得論理と言い、説得論理の背景には「人間の本質は理性」という考え方がある。相手に対して理性を基に説得しようとすると相手は反感を抱き、自分の都合のいい様に曲げて理解をしながら話をしてしまう事が多い。自分の真意がなかなか相手に伝わらない。だから物事がうまくいかない場合が多い。
それに対して、納得論理は人間の本質は感性(心)という考え方。
自分の心を使って、相手の心に話かけるという事。心遣い、相手の気持ちを思いやる、相手に配慮し状況を考えた上で話をする。理屈ではなく置かれている状況や背景、気持ちを基に。
感性論哲学では、いかなる正義でも相手の心を傷つけるような事は悪である。