共感を集められる仕組みをつくる
これは、見学先の「いい会社」において共通して見られる事に「当たり前の事を当たり前に行う」が挙げられます。共感を得る為に、特別な事を行っている訳ではなく、日々当たり前の事を当たり前に行っている会社が殆どです。
当たり前のことは、しようと思えば誰にでもできることばかりですが、継続して実践している会社は、実はそう多くは見られないかもしれません。あまりにも日常的で、すぐに利益に結びつくことでもないので、意識が薄くなってしまっている、そして簡単ですぐにできることではありますが、当たり前のことができずに仕事をしていたならば、知らず知らずのうちにお客様に対しても手を抜いく、または気を抜いてしまうことになる。それが結果として業績が伸び悩む理由の一つかもしれません。
例えば、「あいさつ」
いい会社に共通して見られる、経営幹部・社員共に社内外で、気持ちのこもった「あいさつ」を交わしているというのが挙げられます。「あいさつ」をすると、それだけでお互いの距離は縮まり心が穏やかになる。「あいさつ」にはこのような効用があるので、職場全体で「あいさつ」ができるようになると、ものを頼んだり助け合ったりが自然に出来ている状況が当たり前になっている。外から見ても「あいさつ」ができる会社は好感度が高く、仕事を頼みたくなったり、その会社で提供しているものを買いたくなります。
この様に行動やこころがけ1つとっても当たり前が徹底されている事の積み重ねが「いい会社」を創る土台になっている事が伺えます。
いい会社見学会の「伊那食品工業様」の場合、凡事継続というのを掲げられていらっしゃいます。
会社は「企業活動」だけでなく、社会に対しての責任も果たすべきだと、私たちは考えています。
周りに迷惑をかけないことはもちろん、少しでも人のお役に立つよう心がけ「あたりまえの事を、きちんと」続けていくことを大切にしています。
今回の「いい会社」紹介は今年の熊本見学会で訪問した株式会社あらき様になります。
会社名 株式会社あらき
代表者 荒木孝昭
資本金 1000 万円
社員数 7 名
所在地 熊本県熊本市南区城南町下宮地4 3 1 – 1
設立年 昭和23 年(1948 年)
事業等 酒類・食品の販売、飲食店( ダイニングaraki)
紹介URL http://www.araki-vino.co.jp/
趣旨等 世界のワインを中心にこだわりの商品を届けたい
■「あらき」の歴史
1991年: 父親から酒屋の跡を継ぎ、店を現在の場所に移す。
2000年: ワインを中心にしたこだわりの商品展開で年商8億円に到達。
2005年: 売上が急減して赤字に陥り、税理士から店をたたむよう持ちかけられる。
2006年: 黒字転換。
2009年: フランスにてシュヴァリエ・ワイン騎士団の最高賞を叙任される。
当初は安売りをしてその販売が当たり前になっていたのが、なかなか利益を出すのが厳しくなってきた中、過去のやり方に執着する事なく価値を上げる事に着目し、お客さんとの接客を重視された事で、販売単価と客数という数値ありきの経営からお客さんの心を基に経営を行う質の部分への変化
本物を見極める為、世界のワインをはじめとするお酒を自ら一本一本吟味して選び出し、それらをお店に並べています。そして、お酒以外にも、輸入食品や全国のお菓子やつまみ、ジュース、みりんなどの調味料まで、おすすめの一品がお店に並んでいます。これらも、一つ一つ選び出されたホンモノの品々です。そのため、どのワインがどんな特徴や味わいであるか、何のお料理に合うのかについて、お客様にアドバイスも行っています。アドバイスは、店員さんが、ワインをはじめ、どの品についても親切に丁寧に説明をして下さいます。また、お店に並ぶワインには、ワインの味の特徴やどんなお料理に合うかのメモも添えられており、そのメモは参考に持ち帰ることもできます。