いい会社を目指す労務管理の処方箋
というテーマで、大阪関西勉強会の参加者でもご参加頂いております社会保険労務士の株式会社YK人事労務コンサルティング、こいけ靖子様を講師に迎えて開催致しました。
こいけ様からは
人事労務管理の視点から
「社員を大切に」する為の取り組み、仕組みとして
・人材育成、教育、研修、学び
・制度面での整備(例:守るべき法令)
そのサイクルを円滑に進める為のコミュニケーションの構築を
日常の接し方を通じて解説頂きました。
接し方において大切なのは
人格を認める事、威圧的な言動を控える事、育てる意識を常に持つ事、話を親身になって聴く事
また、労働分野におけるCSRの取り組みについても解説頂きました。
社員さんの会社に対する満足度、信頼度を高めるきっかけとして、優秀な人財の定着や就業意欲の向上に繋がる可能性があります。
その為にも最低限いい会社を目指す為にも、下記の項目を参考にして頂ければと思います。
・労働契約書の作成
・労働時間の管理
・年次有給休暇の付与
・残業代の支払い
・会社の保険への加入
・定期健康診断の実施
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これらを行わないと
結果的に働く社員さんの仕事を行う環境を損ねてしまう可能性があります。
組織として生産性を高めて、尚且つ制度も含めた環境を整える事がいい会社に近づく為のきっかけとして捉えて頂ければ幸いです。
参考までに
最低限守るべき指標としてこいけ様から教えて頂いた労務管理の内容を下記に挙げさせて頂きます。
(時間管理の必要性)
・大切なのは健康を守る為にあるものと捉えて下さい。
労働時間は、休憩時間を除いて
1日に8時間以内、1週間に40時間以内
休憩は、労働時間の途中で
6時間越えは45分以上、8時間越えは1時間以上
休日は、毎週1日以上、又は4週間で4日以上
・有給管理の重要性
有給管理は煩雑で、働かないのに給料の支払いが必要となります。
↓
パート、アルバイトさんも有給があることは周知の事実ですから、正確に付与、管理することが大切です。
↓
給与計算ソフトや有給管理ソフトを活用し、キチンと管理し周知することが最低限求められます。
・残業手当の計算の仕方
1日に8時間を越えたら、2割5分以上
深夜の時間帯は、2割5分以上
週1回の休日は、3割5分以上
・保険の加入
厚生年金、健康保険
勤務日数と1日の勤務時間が一般社員の4分の3以上
雇用保険
週当たり20時間以上で、31日以上働く見込みあり
労災保険
1時間でも働く全ての人