釈正輪先生の講和会

釈正輪先生の講和会

今年は忙しく初参加の講和会、釈先生とお会いして早3年。毎月開催されている講和会において参加しながら歴史、仏教、宗教、その他もろもろと様々な分野について先生の話を聞きながら、自分自身にどう応用していくか?の視点で常に学ばせて頂いております。

 

特に今回は児童養護施設の子どもたちについての話。

児童養護施設に入所する子どもたちが、年々増加傾向にあるということや、入所を余儀なくされる子どもたちの事情はさまざまであっても、その殆どが父母の問題

父母に如何なる事情があるとは言え、多感な子どもたちにとって、父親や母親から愛情をうけられない孤独はとても辛いものです。また親に棄てられた哀しみを、憎しみに変えことで自分の存在を見出している子どもたち。皆いっぱいの悲しみを抱えて必死に生きています。子どもはどんなに親を憎んでも、本当の心は親に会いたくて仕方がないのです。親に会えたら全てを許してしまう、それが子どもというものです。

そのあるべきものとないというほど、子にとって非情な世界はありません。昨日まで優しい眼差しを向けてくれた親が、冷たいむくろとなって、呼んでも叫んでも揺り動かしても、一向に応えてくれない。昨夜までいた親が朝起きると居ない。優しかったお父さんやお母さんが、いつの日からか鬼畜となり、あらん限りの虐待をし、わが子を殺してしまう。
これが私たちを取り巻く現実という事で、愛について、孤独についてを深く考える機会になりました。