芳村思風先生と行徳哲男先生の出会い

27日の全国大会には、行徳哲男先生が参加されます
思風先生との出会いは、41年前

<芳村思風先生と行徳哲男先生の出会い>

人生は、出会いによって作られる。
縁は、自分から求めて作るものではない。
人智を超えた「計らい」によって与えられるものである。
今、自分の目の前にある問題から逃げずに努力を続けることが、縁を呼び寄せます。
(後継者育成講座 講演より)

昭和51年11月。芳村思風先生 34歳の時、
「感性論哲学の世界」という本を自費出版した。

どこの出版社でも取り扱ってくれない。
東京の大きな書店を回り、5~10冊ずつ置いてまわった。
「代金も利益もいりません、この本を置いてください。
もし売れたら店長のお小遣いにしてください。」
2,500円の本だ。
いくつかの書店でレジの横に平積みにしてくれたそうだ。

その中の1件に、渋谷駅前の大盛堂という書店があった。
本を並べた翌日。行徳哲男先生が何気なく、その本屋に立ち寄って、その書籍を手にした。

「考え方ではなく 感じ方が 人間を決定する」

行徳先生は、本の最初のページに書かれたこの言葉を見て、衝撃が走った。

自分がやってきたこと、やろうとしていたことの裏づけが、その本に書かれていた。
今までやってきたことに間違いはなかった! 
そう確信した。
自信が持てた。

行徳哲男先生は、その日のうちに、芳村思風先生に電話をした。
翌日、芳村思風先生は、三重県鳥羽市から、東京の行徳哲男先生の自宅へ駆けつけた。

「その日から私の人生は変わりました」
と芳村思風先生。

先人の哲学者の研究という象牙の塔の世界から離れ、
20代で「感性論哲学」を考え出した。
もちろん受け入れられるはずがなかった。

「感性」という言葉すら、今のようには、とらえられていなかった時代。
「理性」を磨くことが第一の時代。
「人間の本質は、理性である」と言われていた時代。
「人間の本質は、感性である」と新しい考え方を発信した。

自分の考えを一人でも多くの人に知って欲しい。
ただそれだけの気持ちで書店をまわった。
それを偶然手にとった行徳先生が、実業の世界へと結び付けてくれた。
経営者の方々に「感性論哲学」を話す機会を行徳先生がつくった。

それから数年後、雑誌「致知」で行徳哲男先生と芳村思風先生の対談が掲載された。

その記事を読んで感動した研修会社のT社長を行徳先生が、思風先生に紹介した。
以来31年間、研究コースの最後に約20時間、
中小企業の経営者を対象に哲学を語り続けている。

感性論哲学は実践哲学。
感性論哲学を人生や経営に活かす。

多くの経営者の方が、「感性論哲学との出会いで自分の中に1本の芯ができた」「いろいろな問題や悩みはあるけど、少しくらいの事では、動揺しなくなった」と話されています。

思風先生は
「行徳先生と出会わなかったら、今の自分はありません」
「行徳哲男先生は、わたしにとって100%の存在です」と話し、
行徳先生もまた「この本と出会って人生が変わった」
「思風先生と出会って前に進むことができた」
と話されています。

以来41年、変わらず二人の盟友関係が続いている。

[metaslider id=”26686″]