大山会長の教え

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日本理科学工業の大山会長、先月ご逝去されまして衷心よりお悔やみ申し上げます。
生前、何度かお会いする機会と学びの機会をいただき、人の幸せについて、皆働社会についてなどなど

人として、経営者として、大変尊敬する素晴らしい方で、近年露出が多くなり知名度が高くなっても常に謙虚な姿勢で接するのを見ていて、今となり生前にお会いし学ぶ機会があった事を有難く感じています。

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最後にお会いした時におっしゃられていたのは「皆働社会の実現に向けて」

日本国憲法第13条には『すべての国民の幸福追求を最大限に尊重する』とあり、さらに第27条で『すべての国民は勤労の権利 と義務を負う』とある以上、重度障がい者だから福祉施設で一生面倒を見てもらえば いいというのは許されません。つまり、『共生社会』ではなく『皆働社会』なのです。そこで、福祉施設改革による『皆働社会』の実現を経営理念の一つにしました。

事務所近くの二子新地の商店街にて、子供が自由に落書きが出来る→それは表現する事であり、自由な発想ができる教育を。そして落書きしてもちゃんと消える日本理科学のチョークを使うことで誰にも迷惑かけずに出来ると。そのヒントに三歳までの教育、感性を磨くことがとても重要。三歳までに色々な事を感じさせ、共感脳を作り上げる

 

その教育を昇地先生のテレビを見て学んだと仰って頂き
大叔父さんの三才児教育学会って素敵な活動してたんだなぁと。

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この時104歳。昇地のおじさんから教えてもらったのはおもちゃの作り方と笑顔と寒風摩擦。
そして、オシャレをしなくなった日から老いが始まる。確かに100歳過ぎてこのピンクジャケット着れる様にならねば!と。

今になって思うともっとたくさんいろいろ聞いておけばよかったなと思いますが、。100歳過ぎてもステーキは食べるし、ファミコンに挑戦するし、講演会でパワポは使うしといった好奇心旺盛な所は生涯持ち続けていて、それもただプラス思考という訳ではなくて、背景の部分では、ご自身のいろんな体験を基に自分が楽しんで、活動する事が人の為になるというのを姿勢で示し続けた方でした。

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それまでみんな学校に行ったことがないから手足が不自由であればあるほど、体を動かして声を出さなければならない。刺激を与えて反応させることが大切と。その1つとして「電車ごっこ」

運動場で子どもたちに縄を持たせたら、輪にして電車ごっこを始めた。線路を描いて、「ふくおか」とか行き先を書いて駅を設けると、駅員のように言葉を発したり、駅名を覚えたりするようになりました。
「電車」の中に自由に歩けない女の子がいて、みんな最初はゆっくり歩くけど、だんだん夢中になって走りだす。すると女の子も輪の中で、他の子に付いて行ったとのことで、一人ではできないことが、みんなで遊びながらやると、いつの間にかできるようになる。

子どもの自発的な活動に方向性を与えれば、教育というものになることが分かってきました!とそんな日常の中での体験が基になって教育を考えて活かすという流れになった様です。

子どもたちが教えてくれたのは、

「教育とは情意(感情と意思)を安定させること」

感情を揺れ動かす為に、例えば

・時間割をなくしその日の天気と園児の様子で決める。
・教室での授業を止めるときもあり、運動場で教えて、教室は休息の場にした。
そうすると、園児は運動場に大きな字を書いて学ぶのを自発的に行ってくれた。
そして大切なのは決して叱らず、笑顔でいること。

人生に欠かせないSとR

Sはstimulation(刺激)Rはreaction(反応)

特に脳性麻痺の子にどういう刺激を与え、どういう反応が返ってくるのか 脳性麻痺の子は刺激を与えても反応が無い。

では、どうするか

先生がごろごろと子供を転がす事で子供は喜んで反応する。しいのみ学園には車椅子も松葉杖もないのは子供の体を動かして刺激を与える為。 また知恵遅れの子に対してはノートではなく新聞紙を床に置いて文字を欠かせる (ノートだとはみ出してしまうため) そうなると喜んで書いてくれる。喜びのあるうちに自分の名前を欠かせる。 というのを体で覚えさせる。

※許容度を上げる

子供は常に自分がどこまで許されるのかを見ている。

例えばしいのみ学園において勉強より遊びが大事だというと月謝を出しているのにという不満が出る。しかし子供にとっては勉強も遊びも一緒であり、積み木に色を塗っておくとその並べ方で配色の仕方を覚える。数字を振っておくと1の上に2を載せ、3を載せ4を載せと数を覚える事が出来る。 年齢を重ねた人間はただでさえ心も体も硬直してくるがそれをほぐすには笑いや遊びが一番!


 

 

人間の究極の幸せ

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の4つと言われました。

 

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全体の70%以上が知的障がいのある社員です(全社員73名中54名が知的障がい者/平成24年6月現在)。障がいのある社員が、まず今ある能力で仕事ができるように、そして、より能力を高めていけるように、作業方法の工夫・改善をおこない、環境作りに努めています。

日本理化学工業の想い
昭和12年の設立から知的障害者の雇用は昭和35年に2人を雇用したのがスタートでした。
この様な障害者雇用を目指したのは、禅寺のお坊さんから福祉施設で大事に面倒をみてもらう事が幸せではなく、働いて役に立つ会社こそが人間を幸せにするのだと教わったからでした。

そして、障害者の方がどのように役立ち仕事ができるかを考えて
今の日本理化学工場で行なっている色分けなどの仕組みを作ったそうです。この、役立つことが分かれば、必要とされると認識され、褒められたりもします。そして、愛を感じることで生きていることを実感し、充実した人生が送れると思われます。

仕事を作ること、これは、会社内どこにでも当てはまると思います。
障害者、健常者関係なく役立つこと、必要とされることを社内で欲しており、それがなく
孤独になると、うつになってしまうのかと。

また、三歳までの教育、感性を磨くことがとても重要
三歳までに色々な事を感じさせ、共感脳を作り上げることにより
人の為に働く、役に立つことの喜びを感じられる子になる
このような事を仰っておりました。

働くことによって愛以外の3つの幸せは得られるのだ。私はその愛までも得られると思う(大山会長)

私たちは、これからの将来を作るために、今このときを大切に全力で取り組んでいきます。
それは、一生懸命、まわりの人のために頑張れることは必ず自分たちの成長につながることを信じて。

これからも、お客様、お得意様、仕入れ先様、そして支えてくださる皆様と、地域のお役に立てる企業として人の心をつなぐ、安心、安全な環境にやさしい商品を創造していきます。
そして、毎日の努力と少しずつの創意工夫を積み上げて、それぞれの成長を通じて社会の幸せへつながるよう、全社員の働く幸せ実現を目指していきます。すべての行動に意義と責任を持ち、品格を伴う社員とともに日本を、世界を代表するメーカーとして皆働(共生)社会を目指します。

『みんなで考えよう!『働くしあわせ』知的障害者に導かれた企業経営から~子育てと働くことの両立を考える~』のワークショップ時

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