2015年8月27日「いい病院」研究会開催

いい病院

【本日の議題】

・情報格差について

・いい患者とは

・情報格差について
患者側が正しい情報を理解する必要があり、情報に惑わされい為に知識を蓄積する必要があるのではないかという意見がありました。
また、正しい情報と入っても何が正しいかを見極めるのが難しい為に、患者側に選択肢を増やして、自分がいいと思った選択肢に合致する病院を選んで頂くという事が必要ではないか。
※その為に例えばランキング本についてどういう指標でランキングを付けているのかをまず見ておくなど。

その要因として
現在、インターネットで情報が簡易に取れる中、口コミや書籍で出回っているいい病院ランキング本については、患者が望んでいる指標になっているか疑問がある。
例:広告宣伝でお金を払ったところがランキング上位になっている、手術件数など数が多いだけでランキングされている等々

 

医療関係者からのご意見

医者は偏差値(平均値)を上げる事に目がいってしまいがちである
それに対して患者側は誰でも偏差値が高い(医療の質が高い)事を要求する

偏差値が高い低いに関わらず同じ値段で見ているのであるから
ある程度の平均値を把握しながら、平均値が得られればそれで満足するという患者側の視点も必要なのではないか?

病気を治すより、病気を治すきっかけになる場所が病院という視点を持つのはどうか?
治したいと治すの対等な関係が成り立ってこそ治るものであり、患者側の治したいという意思がない状態で医者に依存して高い偏差値を求めてはいないか?

病院の理念、医者の感情を考慮すると、患者側の知識、選択肢として把握する事も1つ重要な視点になるかと思います
(例:治す事が目的の医者に対して、治す以上に予防やアフターフォローを重視している患者の場合相互の関係が成り立ちにくい)
どちらも考え方として間違いはないものの、ミスマッチが起こる事で満足いかないケースが生じると思われる。

 

次にいい患者について

医者も人間であり、手術ミスや患者側の無理な要求については精神的、物理的な対応が厳しい中、いい患者と言われている患者は
信頼関係で成り立っていると思われる。
そこには長い付き合いと適切なアドバイスがあり
相互の関係が成り立ってこそ、医者患者双方が満足しているのではないか。

次回開催は9月28日(月)いい病院研究会定例MTGになります。

 

「いい病院」研究会では月1での定例MTGを開催しております。

今後、活動を加速していくため、実際に医療者として、「いい病院」を考え、実践したい方をはじめ、それら「いい病院」を作り上げていく仲間、それら理解をする患者とその家族の方、現役の病院経営に携わる方々、地域福祉や医療を考える行政マンらの参加をお待ちしています。

次回 9月28日(月)19時~21時になります。

医療関係者はもちろんのこと、医療関係者以外の方の参加も大歓迎です。

(都内で開催になりますが、遠隔地の方はスカイプでの参加も受け付けております)

場所:株式会社AMI&I事務所(参加人数により場所が変更になる可能性があります)

東京都北区滝野川5-41-3 TKビル6F

いい病院申込み

「いい病院」定例MTGにいて

医療者・職員とその家族の幸せを実現する組織

はどうあるべきかを議論しております。

 

※現代社会において、医療を受ける権利は、日本では恵まれている一方、医療を取り巻く環境が多岐にわたり、機能不全や不平等を起こし、優れた日本の医療提供環境が崩壊しかねないと昨今、問題視されてします。

しかし、それら提供先である病院をみると、その経営や組織において不可思議なことが喧伝され、それら組織体に所属している人々の「幸せ」をベースに、「いい病院」と社会との関係性をついて、新たな視点を提起できる活動としていきたいと考えております。

 

「いい病院」の定義

私たちの母体である「いい会社」研究会の「いい会社」の定義である、従業員とその家族の幸せを目指しているモデルによる付加価値経営を、「いい病院」、「いい福祉施設」にも適用し、医療者・職員とその家族の幸せを実現する組織がよいとする方法や考え方を見出すことにします。

 

私たち研究会が考える「医療と福祉」とは

医療と福祉において、当研究会では、厳密な定義や原則を課していません。そのため、「いい病院」の研究において、その組織に関わる「人」や「社会環境」を基に、検討していくことになりました。

【ステークホルダー】としての“6人”を大切にすることで、よりサービスを「継続できる」環境になることを目指しています。

1、医療者とその家族

2、医療関係者(医療事務、製薬会社、医療器械等)とその家族

3、患者とその家族

4、地域の雇用とその家族

5、経営者(院長及びマネジメント層)

6、行政

 

私たちの活動と未来

私たちの活動によって、考えられる既存の良い病院の定義と異なり、医療・福祉に関わるものたちの態度・関わり方の努力と行動によって、「いい病院」が日本全国に拡がることを期待している。

調査・研究→訪問計画→「いい病院」活動(実践)→検討会・発表会、の流れを予定しています。

先日5月30日は中間報告として座長の北澤様、本田宏先生、医師の小池先生、医桜代表溝口様を迎えてパネルディスカッションを開催致しました。

詳細はこちら

いい病院