2013年9月4日 株式会社いろどり様訪問

いろどり様に訪問し横石社長の話で印象深かったのが「人に役割があり、その役割を与える事」の重要性でと粘り強さです。

 

事業は「人から考えていく」
いろどりさんが展開されている葉っぱのビジネスも、元々葉っぱビジネスを行いたいからではなく、この人はこんな事が出来るという点からたまたまそれが葉っぱだったという事
それも、上勝町で当時横石社長が営農指導員として活動している時、辞表を出した後に農家の方々から嘆願書が届いて何とか町の為に、そして横石社長に寄せられた農家の方々からの熱いメッセージを見る中では大変感動致しました。
それが元で横石社長の人を大切にするという姿勢が強くなっていったと思います。

 

 

何点かお話の中で重要だと認識した点は
「ツボを知る」
田舎で事業を展開するには事業1割、他9割と捉える
田舎の方は人前でバカにされるのが嫌、そしてプライドの高い人が多い
その点からあなただから出来る!というのを認める事が大切
紙一重の違いでもあるが、このコミュニケーションを抑える=ツボを知る事をしていないとどんなに仕事を頑張っても、付き合いが悪いとなると日頃の信頼関係を築きにくい

 

「役割について」
事業を展開するにあたり
・やったことの実感が感じれればいい、その為にキチッと結果を出してあげる事

舞台が変わればステージが出来る
それを仕事の中で見つける事
を仰っていて事業、仕事の中身から入るのではなく、人としての姿勢から入る事の重要性を感じました。
この仕事はあなただから出来る!というのを提示し続けながら本人が把握する事
まず人ありきの姿勢は自分も学ぶ点が多いと感じております。

 

 

横石社長のこれまでの歩みも大変興味深くお話をお伺いする事が出来
粘り強い姿勢が事業を作っていく事を感じる事が出来ました。
高齢化が進んでいた上勝町の農家において、力仕事ではなくつまものと言われている料亭でお出しする葉っぱも元々は専門の業者はなく板前さんたちが、独自に山へ行って取ってきたり、地方の知り合いに頼んで送ってもらったりしていた状況からチャンスがあると捉えた
その後の事業を成り立たせるまでが凄いなと感じ
実際にスタートしてから1年間の収益は116万円。
当初殆ど断られていたが、ほぼ休みなく働き続け、料亭にも実費で通い夜の繁華街を回って、チラシを配り徐々に信用を積み上げていった事が今のいろどり様の事業が成り立つ根幹であったと思います。

 

その手法も防災無線FAXを利用し、注文を農家に送信。それまで発注のためには防災用無線を使い、注文が入るとその都度、町中に大音量でアナウンスした。しかし、とにかくうるさく、これには苦情が殺到した。これに代わって取り入れたのが、防災無線FAXサービス一斉にすべての農家にFAXを送信して情報を共有。
そして横石社長は毎日、農家へメッセージを付け加えた。手書きの内容を付け加えて送っていた事が農家の方々にとって働く意欲、仕事の役割を与える事が出来たのだと思います。
プライドが強い、あなただから出来るというのを事業に応用し役割を与えていくというのは横石社長の日々の努力があったからこそ成り立ったビジネスであり、そこには人ありきで考えた上で手法があるというのを実感致しました。